ダイエー、大きいサイズの紳士服店「グランバック」をタカキューに移管-整理すすむダイエー系企業、ドムドムも縮小へ

ダイエーは、2月1日に傘下に持つ大きいサイズ(Lサイズ)の紳士服専門店「GRAND-BACKグランバック)」の一部店舗とeコマース事業(ネットショッピング)を、イオン傘下の紳士服店「TAKA-Qタカキュー)」に売却した。
旗艦店のグランバックなんば店。

ダイエー直営の“大きいサイズ”専門店-グランバック

グランバックはダイエーグループの紳士服販売子会社「ロベルト」の一部門として1980年代に設立。ダイエーの事業整理・組織再編の一環により、2012年をもってダイエー本体に吸収合併されていた。
ダイエー食品売場のキャッチコピー「◯◯をおいしいと言わせたい!」になぞらえた「大きい男達をお洒落と言わせたい!」を掲げ、2L~5Lサイズ・TLサイズ(170~195cm)まで対応した紳士服・紳士カジュアルを販売している。
 かつての「プランタンなんば」に出店していたなんば店(写真)のようにダイエー系列の商業施設に出店することが多かったのは勿論であるが、同業他社の首都圏を中心に展開する「サカゼン」や、ロードサイド型店舗を得意とする「ビッグエムワン」などとは異なり、主要都市の中心部に大型路面店を構えていたのも特徴の一つだった。
2012年時点では「グランバック」ブランドを冠したダイエー内インショップ売場を合わせて全国各地で49店舗が営業していた。
グランバックの路面店「グランバック仙台広瀬通店」。

グランバック事業は「イオン傘下」のタカキューで継続へ

タカキューは1950年に創業した紳士服店で、現在は「TAKA-Q」「MALE&Co.」などのブランドで紳士服、カジュアル衣料などを展開している。
1992年よりジャスコグループ(現・イオングループ)と業務資本提携を結び、2017年現在はイオンが発行済株式の約33%を持つ筆頭株主となっているが、東証一部への上場を維持し、イオン系列外の商業施設へも店舗展開するなど、イオンと一定の距離感が保たれている。

ダイエーはイオン傘下となって以降、業績不振に陥っている旧来の総合スーパー業態からの脱却を図るために都市型食品スーパー「イオンフードスタイルストアbyダイエー」業態への転換を進めており、婦人服子会社「ロベリア」を除くダイエー直営売場を構成する衣料・雑貨子会社をダイエー本体に吸収、もしくは事業清算していた。

イオンフードスタイルストアbyダイエーに転換した市川店。

本体に吸収された「グランバック」事業であるが、「グランバック」ブランドを冠したインショップ売場は前述したダイエーの脱総合スーパー路線や、イオンへの地方店舗移管もあり減少傾向にある。路面店・eコマース事業も、ダイエーグループの商業施設、各種店舗との相乗効果が期待できないことから、今回の事業売却に至ったとみられる。
グランバックのタカキュー売却に伴い、ネット通販サイトは1月18日午後6時から2月3日午前10時、路面店は1月31日から2月2日まで臨時休業。2月3日より新体制でのスタートを切った。

整理すすむダイエー系企業、「ドムドム」も大幅縮小に

ダイエー傘下の衣料・雑貨部門の企業でイオン傘下となって以降に他社に譲渡されたものは、創業当初よりダイエーとの結び付きが強かった「メガネの愛眼」により一部店舗が移管された「ゼノン」(ブランドは消滅)、三愛出身者により事業継続に至ったとみられる大手中国雑貨専門店「大中」、ファンシー雑貨専門店「マルシェ」に続き3例目となる。
また、同じくダイエー傘下にある企業では、飲食店を経営する「オレンジフードコート」でも、運営する「ドムドムハンバーガー」や「オレンジキッチン」などの店舗整理を進めており、今後も経営規模の縮小や事業売却が続くものと思われる。

閉店が進むオレンジフードコートの店舗。

外部リンク:大きいサイズの服メンズ専門店 GRAND-BACKグランバック
関連記事:ダイエー、市川店・コルトンプラザ店を相次いで改装-城東・市川ドミナンドで生き残り図る
関連記事:ダイエー神戸三宮店、2017年2月「三宮オーパ2」に転換-ダイエーは3フロアで存続
関連記事:ダイエー「旗艦店級」28店舗、2016年3月1日からイオンに転換

【PR】アンケートに答えて当てよう!
【うきうきサマーキャンペーン】

このエントリーをはてなブックマークに追加

ヘテムル