新さっぽろアークシティ、一体的改装で“リボーン”(1)-「カテプリ」百貨店からショッピングモールに転換

JR新札幌駅前の大型商業施設群「新さっぽろアークシティ」が“リボーン”と称する大規模なリニューアルを終え、2016年11月から12月にかけてリニューアルオープンした。
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アークシティ2階北入口。

施設間での一体的な大規模改装を敢行

新さっぽろアークシティは、ショッピングモール「カテプリ」(運営:イオンモール)、専門店街「サンピアザ」、JR新札幌駅ビル「デュオ」(運営:共に札幌副都心開発公社)、総合スーパー「イオン新さっぽろ店」(運営:イオン北海道)からなる大型商業施設群。4施設の総賃貸面積は約61,100㎡。いずれの施設も札幌市が出資する第3セクター企業である札幌副都心開発公社が所有している。

image新さっぽろアークシティ。(イオンモール公式サイトより)

新さっぽろアークシティは新札幌副都心を牽引する一大商業エリアとして多大な集客力を持つ一方で、それぞれの施設が独立した事業者の運営のため、施設間での回遊性の悪さが目立っていた。
そのため、今回の“リボーン”と称する大規模リニューアルでは施設を運営する事業者同士が連携し、より一体的な売場づくりが行われることとなった。

イオンモール運営となった「カテプリ」
郊外型百貨店から都市型ショッピングモールに転換

12月16日に新装オープンした「カテプリ」は、1982年にダイエー系列の百貨店「プランタン新さっぽろ」として開店。プランタン百貨店との契約終了により、2000年に「カテプリ新さっぽろ」に名称変更した。
建物は7階建て、売場は地下2階から地上3階までで、総賃貸面積は約13,200㎡。
カジュアルな品揃えが特徴の郊外型百貨店であったが、2015年9月からダイエーの道内店舗を引き継いだイオン北海道(旧マイカル北海道)の運営に変わると、2016年4月30日に大規模リニューアルのため一旦閉店。
運営主体をイオンモールに移して行われた改装では、「カテプリ」の屋号は継続することになったものの、フードコートの新設や大型テナントの導入などで「都市型ショッピングモール」として生まれ変わることとなった。
Qua1sイオンモール運営のショッピングモールとなったカテプリ。

地下2階は道内最大級のフードコートを導入

カテプリ館内の地下2階から2階を中心に行われた今回のリニューアルでは、随所にイオンモール流の売場づくりがもたらされた。
施設のメインフロアとなる地下2階には、フードコート「FOOD FOREST」を展開。北海道初上陸となるステーキ専門店「いきなり!ステーキ」や、牛カツ・牛タンの「吉田屋たんたんぼう」をはじめとする12店舗の飲食店が集結。また、道内最大級となる約1,000席の客席やスポーツ観戦を楽しめるモニターが整備されるなど、「トキ」と「食」を楽しめる大型飲食ゾーンとなっている。
image地下2階フードコート「FOOD FOREST」。

地下1階には食物販など15店舗が出店

地下1階には食物販を中心とする専門店街「プリチカDELI」を展開。京都の緑茶専門店「宇治の露製茶」が手がける“お茶バー”「ANCHA KYOTO」や、若鶏半身揚げの「小樽なると屋」、よしもとクリエイティブエージェンシーのグッズショップ「よしもとエンタメショップ」など、個性的な15店舗が出店する。
image地下1階、食物販が中心の専門店街「プリチカDELI」。

ボルダリングジム併設の大型スポーツ店出店の地上1階

1階はライフスタイルショップを中心にナチュラルテイストのレディスファッションとスポーツショップが集結。ボルダリングジムを併設した大型スポーツ専門店「スポーツオーソリティ」や、カフェ「タリーズコーヒー」など計13店舗の専門店が出店する。

3階は2017年春までに全面リニューアル

JR新札幌駅と直結する地上2階では、レディスファッションの「ベルーナ」やメガネの「JINS」をはじめ、英語教室「セイハ英語学院」や保険相談の「保険クリニック」と言ったサービステナントなど、計20店舗が出店する。
残る3階は2017年春を目処にリニューアルする予定で、今後工事が進められる。
なお、現在「カテプリ」は新さっぽろ店が全国唯一の店舗であるため、今回のリニューアルに際して店舗名称が「カテプリ新さっぽろ店」から「カテプリ」に変更されることになった。

記事のつづきはこちら(サンピアザ改装)

関連記事:カテプリ新さっぽろ、4月30日閉店
外部リンク:カテプリ(公式サイト)

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