東急グループ、「渋谷ストリーム」「渋谷キャスト」の概要を発表-渋谷川も復活へ

東京急行電鉄と東急不動産は、渋谷駅周辺で計画されている大規模再開発のうち、2017年春開業予定の「渋谷宮下町計画」と2018年秋開業予定の「渋谷駅南街区プロジェクト」の概要を発表した。
image渋谷駅周辺の大規模再開発。
今回発表されたのは⑤の宮下町と②の渋谷駅南街区。

宮下町アパート跡地の複合施設「渋谷キャスト」
-1階には東急ストアなどが出店へ

宮下公園にほど近い都営宮下町アパート跡地を再開発する「渋谷宮下町計画」では、地下2階、地上16階建ての複合施設「渋谷キャスト」が2017年春に開業する。
image渋谷キャスト。

1階にはショッピングエリアが設けられ、東急ストアの展開する小型スーパーや、レストラン、ファッション雑貨店など、「“日々”のライフスタイルを彩る」3店舗が出店する。
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東急ストアの小型店が出店するショッピングエリア

1階の一部と2階はシェアオフィス、2階から12階は事務所となる。
13階から16階には80戸の都市型賃貸住宅「渋谷キャスト アパートメント」が入居し、かつての都営宮下町アパートが担っていた住宅機能を復活させる。また、このアパートには「クリエイター向け」の部屋も設けられるという。

旧東横線渋谷駅跡地の超高層複合ビル「渋谷ストリーム」
-ホテル、ライブハウスも入居

「かまぼこ駅舎」として親しまれた旧東急東横線渋谷駅とその周辺を再開発する「渋谷駅南街区プロジェクト」では、高さ180mの超高層複合ビル「渋谷ストリーム」が2018年秋に開業予定。
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渋谷ストリーム。

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東横線渋谷駅跡。手前には駅跡の鉄橋が残る。
タワークレーンの場所に「渋谷ストリーム」が建設される。
ちなみに欅坂46「サイレントマジョリティー」のPV撮影に使われた工事現場でもある。

1階から3階は店舗面積約3,000㎡の商業施設が入居。1階は渋谷川沿いでゆったりと時を過ごせる水辺空間、2階は路面感覚の店舗が軒を連ねるストリート、3階は会話を楽しむ大人たちの溜まり場と、それぞれ特色あるフロアコンセプトを抱える。
image商業施設イメージ。

4階には、コワーキングスペースとスモールオフィスで構成されるインキュベーションオフィス、新たなワークスタイルとしての自転車通勤をサポートするサイクルカフェ、多目的広場が設置される。
9階から13階は客室数約180室のシティホテルが入居。運営者は株式会社東急ホテルズを予定している。
14階から35階はオフィスとなる。また、ビルに隣接してスタンディング700人のホール(ライブハウス)を建設。ライブイベントだけでなく新商品発表会やファッションショーにも最適なホールとなる。

暗渠の渋谷川、再整備で「渋谷の新しいオアシス」に

また、現在は暗渠となっている渋谷川が、水景施設の整備によって開渠となって復活する。渋谷川上空には川のせせらぎが感じられる2つの広場を整備し、様々なイベントを行うという。
こちらも、渋谷の新しいオアシスとして人気を呼びそうだ。
image復活する渋谷川。

追記:核テナントとしてGoogle日本法人が進出する。詳しくは下リンク。

Google日本法人、「渋谷ストリーム」のオフィス全床に2019年移転-9年ぶりの渋谷復帰

(完成予想図は東急グループプレスリリースより)
外部リンク:渋谷駅周辺地区における再開発事業の進捗について(東京急行電鉄)
関連記事:「東急プラザ渋谷」跡、再開発起工-2019年度完成予定
関連記事:新・渋谷駅ビル東棟に屋上展望台-2019年完成予定
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