西鉄ストア、ネットスーパー商品の駅受取を開始-電鉄系スーパーの駅受取、今後広がるか

西日本鉄道(福岡市)傘下の「西鉄ストア」は、ネットスーパー商品の駅受け取りを10月20日から開始した。

受け取りの際に利用する「駅ナカBOX」。

鉄道系スーパーならではの新サービス、相乗効果めざす

西鉄ストアでは2012年5月から西濃運輸グループのココネットと提携してネットスーパー事業「喜くばり本舗を運営しており、現在は福岡市南区全域と城南区の一部を対象に配送サービスを行っている(順次拡大中)。
福岡市内のネットスーパー事業で先行していたイオン九州(2008年開始)、西友(2011年3月開始)、ダイエー(2012年3月開始)と異なり、電話・FAXでも注文できるのが特徴で西鉄のポイントサービス「nimocaポイント」「Niceポイント」も店頭での買物と同様に付与されている。

駅ナカBOXが設置される西鉄高宮駅。

「西鉄ストア喜くばり本舗」で注文した商品を駅で受け取る際には、西鉄平尾駅・西鉄高宮駅の2駅に設置された専用の宅配ボックス「駅ナカBOX」を利用することになる。
宅配ボックスは10℃以下の保冷袋を使用しており、生鮮食品や卵、牛乳などの冷蔵品に対応。加工食品や日用品、雑貨も取扱う。もちろん、従来のネットスーパーと同様に商品は店頭と同じ価格で購入することができる。
利用料(配達料)は自宅配達と同様で、1回につき税込315円。ネット注文の場合、4000円以上購入で無料となる。
西鉄ストアでは、「働く女性を応援する新感覚のお買い物」を掲げ、配達時間の都合などにより宅配によるネットスーパーの利用が難しかったビジネスマン・ビジネスウーマンの利用促進に繋げるほか、不在時の再配達による配送コスト軽減を目指す。
 九州でのネットスーパー利用者向け宅配ボックスの駅設置は初となる。

首都圏では東急が試験導入、広がり見せるか

ネットスーパーの駅宅配サービスは、東急ストアが1月より閉鎖店舗の補完を目的として東急東横線綱島駅に専用宅配ボックスを試験導入するなど、首都圏でも開始されつつある。
 電鉄系スーパーならではとも言える駅宅配サービス。今後、他社の電鉄系スーパーにも広がりを見せるか注目される。
(駅ナカBOXのイメージイラストは公式サイトより)

外部リンク:喜くばり本舗 にしてつストア
外部リンク:10月20日 新サービス「駅ナカBOX」スタート
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