JR千葉駅の新駅舎、2016年11月20日リニューアル開業-駅機能は3階に

2011年より全面リニューアルが行われている「JR千葉駅」(千葉県千葉市中央区)の新駅舎が11月20日にオープンする。
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工事が進むJR千葉駅。

53年ぶりに生まれ変わる千葉駅-駅機能は3階へ

JR千葉駅のリニューアルは2011年から行われていたもの。
千葉駅は、横須賀・総武線快速、中央・総武線各駅停車、成田線、内房線、外房線の5つの路線が乗り入れ、千葉都市モノレール、京成電鉄の千葉駅とも隣接する一大ターミナルとなっていたが、現在の駅舎は1963年に建てられたもので老朽化しており、また、乗降客の増加で手狭な状態となっていた。
そこで、JR千葉支社は2009年に駅舎と隣接する駅ビル「ペリエ1」の建て替え計画を表明。その後、2011年10月から工事がはじまっていたが、東日本大震災の影響により、工事が遅れていた。
スクリーンショット 2016-08-31 22.55.57JR千葉駅(完成予想図)。

第一段階となる今回のリニューアルでは、現在鉄道高架下・1階にある東口改札とコンコースなどの駅機能がホーム上空の3階に移転、53年ぶりに新たな駅舎へと生まれ変わる。
移転した駅舎は、千葉都市モノレール千葉駅、西口再開発ビルなどの周辺施設と3階部分で連結されるため、駅周辺の回遊性が高まることとなる。
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3階に移転される駅舎。

また、もともと3階にあった西口改札口と新設される東口改札口が同一フロアで繋がることで、構内における空間認識がしやすくなり、より円滑な移動が可能となる。スクリーンショット 2016-08-31 23.45.55
開放感ある空間の改札内3階コンコース・吹抜。

シンボルは「ハスの時計」

コンコースには天井の高さ最大4m、最大幅員約15mの吹き抜けが設置されるなど、現在の1階コンコースと比べ、明るく開放的な空間に様変わりする。
また、改札内にはベビー休憩室と多目的トイレが、改札外には待ち合わせ空間が設けられ、駅を使う上での利便性が向上する。
改札外には、シンボルとして大賀ハス(千葉市で発見された2000年以上前のハス)をモチーフにした「ハスの時計」が設置される予定で、人気の待ち合わせスポットとなりそうだ。
スクリーンショット 2016-08-31 23.46.09「ハスの時計」は新たな待ち合わせ場所に。

ペリエ千葉エキナカも開業-エキナカ初の生鮮食品も

新駅舎の開業と同時に、改札内には商業施設「ペリエ千葉エキナカ」もオープンする。
ペリエ千葉」は、2011年に閉館した駅ビル「ペリエ1」の後継として、順次整備される駅ビル・商業施設の総称。
その第一弾として今回、3階改札内に開業するペリエ千葉エキナカは「新千葉 Local eats」、「アーバン DIning  Style」、「チバラー Stand」のそれぞれ異なるテーマをもつ3つのゾーンで構成され、48のショップが出店する。
スクリーンショット 2016-08-31 23.46.323つのエリアに分かれるペリエ千葉エキナカ3階部分。

新千葉Local eatsは「活」いき – 新鮮・魅力豊かな商品が主役となる活気ある市場空間をコンセプトに、JR東日本の駅構内商業施設「エキナカ」では初となる生鮮三品の店舗をはじめ、和洋各種惣菜の店舗も出店。千葉と都市型の食が融合したこれからのフードマーケットを展開する。スクリーンショット 2016-08-31 23.47.21エキナカ初の生鮮食品店が入居する新千葉Local eats。

アーバン Dyning Styleは、「愉」たのしむ – 温もりと洗練さが調和したスタイリッシュなマルシェ空間をコンセプトに、和洋スイーツ店舗、グロッサリー店舗、生花店舗、生活雑貨店舗などが集積。“食”を通じたプラスワンの過ごし方を提 案する。スクリーンショット 2016-08-31 23.47.05「マルシェ」をイメージしたアーバン Dining Style。

チバラー Standは、「彩」いろどり – 様々な商品やサービスに合わせて専門店の個性を豊かに表現したファサードが彩るストリート空間をコンセプトに、ベーカリーなどの食物販店舗や、コンビニ・ドラックストアといった物販店舗が構内各所で軒を構える。

駅ビルの全面開業、2018年夏以降

今回の駅舎3階移設とエキナカの3階部分は千葉駅・駅ビル建て替え計画の第I期にあたり、2017年夏以降の第Ⅱ期、2018年夏以降の第Ⅲ期が完了したのち、駅は全面リニューアルとなる。
スクリーンショット 2016-08-31 23.09.17ペリエ千葉の今後の開業スケジュール。

もともとJR千葉駅の全面リニューアルは、2015年度には駅舎が、2016~17年度には駅ビルがそれぞれ新設される予定だったが、東日本大震災の影響により開業がおよそ1年遅れ、全体のグランドオープン予定が2018年にずれこんでいた。
千葉駅の新駅舎・駅ビルは、グランドオープン時には地上7階地下1階の規模となる。
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工事が進むJR千葉駅。

2017年夏以降の第二期リニューアルでは、駅ビルの2階~7階部分と、エキナカの4階部分が開業する。駅ビル内には多目的ホールや保育所、医療施設などが入る予定。
また、2018年夏以降の第三期リニューアルでは、駅ビルの1階、地下1階部分が開業する。
これらに加え、コンコース内エスカレーターの設置、駅南側の連絡通路の設置など、駅設備の整備も並行して行われる。
(完成予想画像はJR東日本千葉支社公式より)

外部リンク:あたらしい千葉駅が11月20日に誕生します(JR東日本千葉支社ホームページ)
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