ダイエー神戸三宮店、食品フロア除き8月31日閉館-2017年春から「イオンモール運営」に

神戸市中央区の都市型総合スーパー「ダイエー神戸三宮店」が、8月31日をもって3階・4階・5階フロアの営業を終了し、地下2階~1階のみでの営業となる。

ダイエー神戸三宮店。

事実上の”ダイエー本店”だった

ダイエー神戸三宮店は1990年4月にダイエーグループ(当時)が手がけていた百貨店「プランタン神戸」の新館「プランタン神戸Part2」として開業した。売場は地下2階~9階、売場面積は18,254㎡。
当時の三宮周辺は、「プランタン神戸」とハーバーランドの「ダイエー 神戸ハーバーランド店」に加えて、三宮センター街周辺にはダイエー系の専門店街、通称「ダイエー村」などがあり、三宮は「ダイエーの城下町」となっていた。
しかし、1995年1月に発生した阪神淡路大震災によりダイエー村が被災し、営業不能になると、ダイエー村が担っていた専門店などを引き継ぐため、プランタン神戸Part2は百貨店から総合スーパーの「ダイエー三宮駅前店」に業態転換。以来、ダイエーの事実上の「本店」として、20年に亘って神戸市民に親しまれてきた。

イオン化後も 食品売場では「神戸のダイエー」アピール

ダイエーがイオンの子会社となったのち、 2015年8月に行われた「第1期活性化計画」と称する大規模改装では、創業の地・神戸をアピールする狙いから店舗名を「ダイエー神戸三宮店」に変更。また、食品売場は京阪神地区初となる「イオンフードスタイルストア」へと改装した。
イオンフードスタイルストアでは、イオンの生活提案型の売場開発ノウハウを生かしつつも、ダイエー自社牧場産「さつま姫牛」を使った惣菜や、ダイエーのインストアベーカリー新業態「Grandeur Nature table」(グランダー ナチュール タブレ)も新規出店するなど、ダイエーの良さを生かした売場となった。
そのほかにも、地元で親しまれているフランスパンの銘店「ビゴの店」、社会福祉法人まほろばの「薄皮クリームパン」、創作パン屋・トミーズの「あん食」、三田屋総本家のハム・ソーセージなど神戸発の商品を豊富に取り揃え、「神戸のダイエー」を全面にアピールしていた。
なお「イオンフードスタイルストア」は、頭に「イオン」の名がつくものの、運営主体はダイエーである。

旗艦店のイオン化続く-「脱・総合スーパー」化、鮮明に

ダイエーはイオンの子会社化にともない、2015年以降は旗艦店級の大型総合スーパーを中心に全国88店舗をイオングループ各社に経営譲渡し、首都圏・京阪神地区で食品スーパーを運営する方針に戦略を転換している。
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殆どのフロアがすでに閉鎖中。

今後、イオンモールが実施する第2期活性化計画では、2017年春を目処にダイエー神戸三宮店の2~9階を「食や雑貨、美と健康に関する”こだわりのライフスタイル”を提案する専門店フロア」としてリニューアルする予定で、ダイエーは低層階の「イオンフードスタイルストア」のみとなる。
ダイエー神戸三宮店では、改装にさきがけて既に2階直営フロア(化粧品・雑貨売場)を閉鎖しており、今回の3階・4階・5階直営フロア営業終了に伴い(高層階の一部テナントは営業を継続)、総合スーパーから都市型食品スーパーへの転換が完了する。
イオンはダイエーの屋号を2018年までに廃止する計画であり、リニューアル後も「ダイエー神戸三宮店」として営業再開するか、もしくはイオンモールとなるのかは決まっていない。
また、かつて神戸三宮店と同様に「プランタン百貨店」であったダイエー運営の百貨店「カテプリ新さっぽろ」も、2016年4月の閉館後はイオンモールによる新たな商業施設として再開する計画があるなど、これからもダイエー大型旗艦店の「イオン化」は続きそうだ。
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同じくイオンモールが運営する予定の「カテプリ新さっぽろ」。

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外部リンク:ダイエー神戸三宮店|兵庫県|ダイエー店舗情報
外部リンク:「ダイエー神戸三宮店」2期活性化計画について

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