香港そごう、九龍に新店計画-投資額は最大1300億円

香港で日系百貨店「そごう」をフランチャイズ展開している「利福國際集團」は、香港そごうの新店舗出店計画を発表した。
(香港SOGO(崇光)、九龍新店計劃-投資額100億HKD)

投資額、最大1300億円-香港最大級の百貨店に

香港そごうが新たに出店するのは、香港の九龍区。
出店場所についてはこれから選定する。投資額は最大100億香港ドル(日本円で約1300億円)にも達する見込みで、規模は香港そごうの本店である銅鑼湾店と同規模(売場面積約38,000㎡)か、それ以上になるという。

香港最大の百貨店、香港そごう

香港そごう(香港崇光)は香港銅鑼湾に1985年5月31日開店。銅鑼湾の本店は、1993年・1996年の増床後は香港最大の百貨店となっている。
2001年にはそごう本体の経営再建に伴い地元企業の「利福國際集團」に株式を売却、フランチャイズ店舗化された。2005年には支店として尖沙咀店も出店した(2014年移転)ほか、中国大陸で久光百貨店の運営も行っている。

香港そごう尖沙咀店。

香港そごうを運営する利福國際集團の2016年6月期決算は、純利益が同年同月比約50パーセント減となる5億8700万香港ドルにとどまり、
旗艦店である「そごう銅鑼湾店」も9.5パーセントの減収となった。
これは、香港の景気減衰、大陸からの買い物客減少などによる消費低迷が主な要因。
その一方で、九龍地区内には「そごう尖沙咀店」があるものの規模が大きくなく、今後も百貨店需要が見込めると考え、今回の新規出店計画を発表するに至ったという。

そごう・西武との連携強化も

香港そごうは2000年のそごう経営破綻後、日本法人との資本関係を解消してフランチャイズ店舗として運営されていたが、2014年からは「そごう・西武」が14年ぶりに商品供給を再開。
現在はカード事業での相互優待なども行われるようになっている。

外部リンク:香港SOGO
外部リンク:利福國際集團
参考:香港零一媒體、星島日報、香港蘋果日報

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