【熊本地震】南阿蘇鉄道、7月中にも一部運行再開へ

熊本地震の影響で全線で運行を停止している南阿蘇鉄道(高森町)は、地震被害の少なかった区間において7月中にも運行を再開する予定であることを発表した。
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南阿蘇鉄道の本社が置かれる高森駅。

中松-高森間、7月中にも復旧

南阿蘇鉄道は、熊本地震による土砂崩れのため4月14日から全線に渡って運行を停止している。
7月中の早期復旧を目指すのは、中松駅-高森駅間の7.1km。
その後も復旧工事を進め、長陽駅-中松駅間の5.8kmについても近いうちに運転を再開させる予定という。
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南阿蘇鉄道。

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全線図(GoogleMapより)

立野駅付近、被害甚大で復旧未定-JR豊肥本線も

一方で、起点の立野駅-長陽駅間4.7kmについては被害が甚大であり、また、接続するJR豊肥本線の復旧の目途も立っていないため(状況によっては線路移設しなければ復旧ができない)、全線での運行再開は未定だという。

豊肥本線豊後荻-立野-肥後大津間・九州横断特急も運休中。
(九州横断特急、ゆふ代走)。

南阿蘇鉄道の全線復旧には数十億円がかかるとされており、由利高原鉄道(秋田県)、ひたちなか海浜鉄道(茨城県)、いすみ鉄道(千葉県)、若桜鉄道(鳥取県)では南阿蘇鉄道復旧へ向けてのチャリティー記念切符の販売を行っている。

トロッコ列車人気、2014年には黒字決算だった

南阿蘇鉄道高森線は、1928年に鉄道院(国鉄)宮地線として立野-高森間の全線が開業。
同年に高森線と改称し、宮崎県の高千穂線との接続工事が行われてきたが、1975年に高森駅から数キロ先の高森トンネル建設工事現場で 出水事故が発生。広範囲で断水するなどの被害を出し、1976年に延伸工事は休止した。
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出水事故の現場となった高森トンネル。観光施設となっている。

その後、国鉄高森線は1986年に廃線となり、第三セクターの南阿蘇鉄道となっていた。 第三セクター鉄道と言えども、株主の約9割が南阿蘇村と高森町であり、実質的な公営鉄道である。
風光明媚な阿蘇の風景を鑑賞できるトロッコ列車は国内外の観光客に人気で、また、南阿蘇鉄道沿線では熊本市方面へと向かう流動が大きいために赤字額は大きくなく、単年度で黒字化したこともある。
近年では2014年度にも黒字決算を出していた。

追記:7月31日に中松駅-高森駅間の運行を再開すると発表した。

外部リンク:南阿蘇鉄道
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