JR牛久駅前の「エスカード牛久」の核店舗である大型スーパー「イズミヤ牛久店」が2017年春ごろの閉店を検討していることが分かった。
イズミヤ牛久店・エスカード牛久。
イズミヤ関東一号店だった
イズミヤ牛久店はJR牛久駅前の複合商業施設「エスカード牛久」の核店舗。1987年の開店で、1階から4階にかけて入居している。
イズミヤの関東初出店という記念すべき店舗だったが、周辺にイズミヤ系列の店舗が少なく、非効率だったという。
牛久駅前にはかつて西友も出店していたが現在は撤退しており、イズミヤ牛久店は牛久駅前唯一の大型スーパーとなっていた。
奥に見えるのは旧西友牛久店。
エスカード牛久の専門店街は営業継続、後継店舗誘致へ
イズミヤが入居するエスカード牛久は第三セクター「牛久都市開発」の運営で、イズミヤののほか、約30店舗の専門店、生涯学習センターなどの公共施設も入居している。
エスカード牛久の専門店は営業継続の方針。公共施設も営業を続ける。
また、イズミヤは後継テナントの選定にも協力するという。
イズミヤ、関西と中国蘇州に経営資源集中
イズミヤはかつては関東、東海、近畿、中国、宮崎県と幅広いエリアで展開されていたが、近年は赤字店舗と遠方店舗の整理を進めており、特に阪急阪神東宝グループ入り後はその速度が加速。
昨年は栃木県、東京都、島根県から撤退。今年は岡山県からの撤退を予定している。
牛久店の閉店により茨城県からも撤退となり、これで関西以外の店舗は千葉県内の2店舗と宮崎県内の1店舗、そして中国・蘇州の店舗のみとなるが、イズミヤでは近いうちに千葉県からも撤退する方針を示している。