中野サンプラザ、閉館へ-2025年目途に新ホール建設

東京都中野区は、JR中野駅北口の大型ホール「中野サンプラザ」と隣接する中野区役所を数年後に解体し、新たな大型ホールとオフィス、ホテル、マンションなどが入居する複合施設を整備する計画を発表した。
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中野サンプラザと隣接する中野区役所。

工事は中野体育館解体から、サンプラザはオリンピック後

計画によれば、中野区役所は現区役所のそばにあり老朽化している中野体育館を解体してその跡地に新区役所を建設。中野体育館は、沼袋駅そばの平和の森公園内に移転させる。
そして、体育館の移転と平和の森公園の再整備を2019年までに終え、その後は現体育館の解体とともに新たな区役所庁舎を建設。
新区役所庁舎の完成後、中野サンプラザは現区役所とともに2022年ごろに閉館。現区役所とともに再開発のため解体される。

全国的に有名なコンサートホール

中野サンプラザは1973年開館。かつては全国勤労青少年会館であったが、民営化にともない現在は中野区などが出資する第三セクター「株式会社中野サンプラザ」が運営している。
コンサートホール、結婚式場、ホテルなどを備え、特に最大収容客数2,222人のコンサートホールは音響設備に定評があり、多くの人気アーティストがその成長の過程で「東京での大型ホール公演の登竜門」としてコンサートを開催。また、「アイドルコンサートの聖地」としても親しまれてきた。
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JR中野駅前に立地する。

新ホールは1万人収容規模のアリーナ施設

中野サンプラザと現区役所の跡地には、新たな大型集客施設とオフィス、ホテル、マンションなどが入居する複合施設が整備される。
新たな集客施設は現在の規模の約5倍、約1万人が収容できるアリーナタイプとなる予定。
アリーナではコンサートのほかに大規模なスポーツ大会や、展示会での使用も想定しており、現在の中野サンプラザのホールとは大きく異なった雰囲気になりそうだ。
中野区では、2025年度までの全事業完了を目指している。

外部リンク:中野サンプラザ
外部リンク:2016年3月22日 区長定例記者会見を行いました(区役所・サンプラザ地区再整備実施方針(案)について) (中野区役所)

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