イトーヨーカドー、1号店の千住店など閉店へ-来春までに20店舗

セブンアンドアイホールディングス傘下のスーパー「イトーヨーカドー」は、2017年2月までに20店舗を閉鎖することを発表した。
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閉店を発表した千住店。

一号店「千住店」も閉鎖、「聖域なき業績立直し」アピールか

3月8日に閉店が発表された店舗は、イトーヨーカドー・ザ・プライス千住店イトーヨーカドー戸越店イトーヨーカドー本牧店の3店舗。残りの17店舗については今後発表する。
イトーヨーカドーは16年2月期決算で営業損益が上場来初の赤字となり、不採算店や老朽店舗を閉鎖することで、スーパー部門の立て直しを図りたい考えだ。

今回閉店を発表した店舗のうち、千住店(現店舗は1968年築)・戸越店(1967年築)は築年数がかなり高く、時代に合わせた売場づくりが難しいことも影響していると思われる。
また、イトーヨーカドー千住店(足立区)はイトーヨーカドーの創業店として知られており、創業店も閉鎖することで「聖域なき業績立て直し」の断行を内外に示すという狙いもあろう。
なお、千住店は解体後に建設されるビルへの再出店も検討するとしている。
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千住店1階に掲げられた看板。
「千住の地を大切にする」とあるが、跡地はどうなるのであろうか。

セブンアンドアイは、今回の大量閉店に伴い約55億円の特別損益を計上する一方、コンビニエンスストア事業(セブンイレブン)の好調により過去最高益を更新する見込みとなっている。

外部リンク:イトーヨーカドー
外部リンク:ザ・プライス千住店
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