ラクテンチ、地元企業が買収-2018年6月から新会社の運営に

遊具制作会社「岡本製作所」(大阪市福島区)が運営する別府市の老舗遊園地「ラクテンチ」を、地元企業が買収することとなった。
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別府市の老舗遊園地「ラクテンチ」。

別府市の老舗遊園地、14年ぶり地元資本に

ラクテンチは1929年に開園。遊園地に動物園を併設しており、別府市街地からケーブルカーに乗り入園することが特徴となっている。
少子化、競合遊園地との競争による経営難と施設の老朽化などによって経営が悪化、2004年からは遊具制作会社「岡本製作所」(大阪市福島区)の運営となった。リニューアル後は宝塚ファミリーランドのフラワー観覧車が移設され、同園のシンボルとなっている。

大人気アトラクション「あひる競走」。

2017年7月には、温泉と遊園地を融合させた「湯~園地」として営業、別府市に100億円以上の経済効果をもたらしたことでも大きな話題となった。
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別府市による「湯~園地」動画。

楽天地の経営権を取得したのは地元のガソリンスタンド経営「西石油」(別府市)。
同社は別府市内でガソリンスタンドやレンタカー会社などを運営しているほか、代表取締役の西譲二氏は別府市商工会議所会頭、大分県ニュージーランド協会長などを務めており、2019年のラグビーワールドカップ開催に際しては世界ランク1位であるニュージーランドのキャンプ地招致に尽力、同国は別府市へのキャンプを決めている。

西石油本社。

西石油グループは新会社を設立、ケーブルカーの運営認可が下り次第、6月中にも経営を引き継ぐ予定で、従業員も引き継いで雇用する方針だ。

外部リンク:別府ラクテンチ
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