プレイアトレ土浦、2018年3月開業-土浦駅ビル、物販店から「サイクリング拠点施設」に

JR東日本の駅ビル「アトレ」は、ほぼ空き店舗となっている茨城県土浦市のJR土浦駅ビル「ペルチ」を全面改装し、2018年3月下旬に日本最大級のサイクリングリゾート拠点「PLAYatre」(プレイアトレ)としてリニューアルオープンさせる。
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ペルチ土浦。

つくばエクスプレス開業で利用客減、紆余曲折

ペルチ土浦の前身となる「ウイング土浦」は1983年4月に開業。地上6階、地下1階建、売場面積7,358㎡。
2004年以降はJR東日本が得意とする「ルミネ」「アトレ」などをお手本とした改装を進めたが、2005年のつくばエクスプレス開通とその沿線開発の進展により2000年ごろには4万人を超えていたJR土浦駅の乗降客は3万人ほどにまで大幅に減少。
ウイング土浦は2008年7月に閉店し、2009年7月からはイオンモールとJR東日本グループが共同運営する「ペルチ土浦」となったものの、2011年にはイオンが運営から撤退した。
その後はふたたび改装を進め、常磐線史料館を併設した鉄道模型店「ポポンデッタ」、「ヴィレッジヴァンガード」、「未来屋書店」、「100円ショップセリア」、銘菓銘店街なども新たに出店し、一度は賑わいを見せた。しかし、テナント契約の更新を迎える2016年から2017年にかけて再び多くの店舗が撤退。ほぼ空き店舗となっていた。

改札側エントランス。

土浦駅ビル、「サイクリング施設」に転用へ

プレイアトレの核施設となるのは地階から1階にかけて開設されるサイクリング拠点「りんりんスクエア土浦」。
これは土浦駅が筑波鉄道跡などを利用して生まれたサイクリングロード「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の起点となることから茨城県が設置するもので、アトレが指定管理者として運営。
サイクリングコンシェルジュを常駐させ、シャワーやコインロッカー、レンタサイクル、サイクルショップ、サイクルカフェなども設置される。

残るフロアは飲食店街、食物販、サイクリングホテルに

今後、ペルチは上層階の改装も進められ、11月には2階と3階の一部がリニューアルされて飲食店の企画運営をおこなう「バルニバービ」が手がける飲食店街「STATION LOBBY TSUCHIURA(仮)」となる。
さらに、2019年5月には2階の一部に食物販施設となるフードマーケットが、それ以降は高層階にサイクリング拠点となるホテルなどが出店する計画となっている。
なお、2018年1月現在出店するテナントの多くは退店することになるとみられる。

追記:テナント一覧

3月開業のテナントは全6店となる。
(3月29日開業、もしくはペルチから引継ぎのもの)

  • ミニストップ
  • ココカラファイン
  • タリーズコーヒー
  • 河合塾マナビス
  • エステティックTBC
  • 洋服お直しおしゃれ工房

先述の通り、今後は飲食店などが開業する予定。

外部リンク:PLAYatre
外部リンク:日本最大級のサイクリングリゾートが、JR土浦駅に2018年3月下旬、第1弾OPEN!
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