セブンアイ、そごう神戸店・西武高槻店をH2Oグループに10月譲渡-旧「イズミヤ」のアセットマネジメントに

流通大手「セブン&アイHD」傘下の百貨店「そごう・西武」は、「そごう神戸店」、「西武百貨店高槻店」(オーロラモール高槻、旧・西武高槻ショッピングセンター)の百貨店事業、資産、土地・建物をH2Oリテイリング(阪急阪神百貨店)傘下の不動産事業会社「H2Oアセットマネジメント」(旧・イズミヤ)に譲渡することで8月3日に最終合意した。

そごう神戸店(神戸市中央区)。

「イズミヤ」を起源とする会社に

今回2店舗の譲渡を受ける「H2Oアセットマネジメント」はもともと1952年に関西地盤の大手総合スーパー「イズミヤ」として設立された会社。
2016年のH2Oリテイリングとの経営統合を機に、スーパーマーケット運営事業を新会社(現・イズミヤ)に移管、現社名に商号を変更したのち、イズミヤ店舗などの不動産の管理運営、開発を目的とする事業会社に業種転換していた。

西武百貨店高槻店・オーロラモール高槻(大阪府高槻市)。
関西スーパー、ロフトなどがテナント出店。

10月から新体制-当面は屋号・業態を維持

そごう・西武はそごう神戸店、西武百貨店高槻店の権利を新会社「神高管理」に移管し、新会社の株式をH2Oアセットマネジメントに譲渡、10月1日から新体制での経営となる。売却額は非公表。なお、当初譲渡予定であった「そごう西神店」(西神そごう)は対象から外された。
 一方で、今のところ阪急阪神百貨店との連携施策、建替計画、業態転換などは発表されておらず、2店舗は当面のあいだ従来通りの屋号のまま営業を継続する見込みだ。

外部リンク:株式会社そごう・西武のそごう神戸店及び西武高槻店に関する事業の譲受についての契約書締結のお知らせ(H2O)
関連記事:西武・そごう武蔵小杉、8月31日閉店-グランツリー武蔵小杉の2階核店舗
関連記事:イトーヨーカドー奈良店、9月10日閉店-旧・奈良そごう、2018年春の再生目指す
関連記事:セブンアイ、そごう神戸・そごう西神・高槻西武を阪急阪神に経営譲渡へ-資本提携も

このエントリーをはてなブックマークに追加