JR只見線、”上下分離”で復旧へ-豪雨被害で長期不通、JRと福島県が合意

JR只見線の不通区間(会津川口〜只見間)が、福島県とJR東日本による“上下分離方式”のもとで復旧することが決定した。2021年度の全線運転再開を目指す。

会津若松駅に停車する只見線の車両。

2011年豪雨被害により一部区間が不通に

只見線は会津若松駅(福島県会津若松市)と小出駅(新潟県魚沼市)を結ぶ全長135.2kmの地方交通線。
国鉄時代から閑散路線であったものの豪雪地帯のために廃線対象である特定地方交通線に選定されなかったという経緯があるが、その後も幾度に亘って雪害や豪雨、地震などに悩まされている。
2011年7月に発生した新潟・福島豪雨の被害では会津坂下〜小出間113.6kmが不通となったが、翌2012年までに会津坂下〜会津川口、只見〜小出間でそれぞれ運行を再開。しかし、橋脚が崩落するなど被害の大きかった会津川口(福島県金山町)〜只見間(同県只見町)27.6kmは依然として不通となっており、2017年6月現在も代行バスでの運行が続いている。

上下分離方式で復旧決定、2021年度に運転再開へ

福島県とJR東日本は只見線不通区間の復旧に向けた協議を2013年から続けていたが、2017年6月19日に行われた基本合意書の締結により、鉄道施設等を福島県が保有し(第三種鉄道事業者)JR東日本が旅客輸送を行う(第2種鉄道事業者)「上下分離方式」での鉄路復旧が決定した。上下分離方式での復旧イメージ。(JR東日本公式サイトより)

不通区間の復旧工事はJR東日本が行い、復旧後は福島県に無償譲渡される。復旧費用は約81億円で、JR東日本が1/3にあたる約27億円を負担し、残りの2/3にあたる約54億円を福島県が負担する予定となっている。
復旧工事は2018年春に着工し、2021年度の全線再開を目指す。復旧後の運行本数は被災前と変わらない1日3往復を見込む。
こうした上下分離方式は伊賀鉄道(三重県)、養老鉄道(三重県)、信楽高原鐡道(滋賀県)、丹後鉄道(京都府)、若桜鉄道(鳥取県)など第三セクター鉄道を中心に採用されているほか、JR北海道が閑散路線を擁する自治体に対して上下分離方式による存続を提案している。

ニュースリリース:只見線(会津川口~只見間)の鉄道復旧に関する基本合意書及び覚書」の締結について(JR東日本公式サイト)
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