カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

ライフ夙川店、2020年8月19日開店-国道2号線沿いに

兵庫県西宮市にあるさくら夙川駅・香櫨園駅近くの国道2号線沿いに、総合スーパー「ライフ夙川店」が2020年8月19日に開業する。

ライフ、夙川の国道2号線沿いに出店

ライフ夙川店が出店するのは、JR東海道本線さくら夙川駅より南西へ約500mの国道2号線沿い。この地にはカワキ屋クリーニングの工場跡などがあった。
建物は4階建て、売場は2階までで、売場面積は2,473㎡。ライフは5月に西宮北口に西宮北口に出店したばかりで、西宮市での出店が続くこととなった。夙川店の1km圏内の世帯数は18,632世帯、人口は42,290人で、年間売上目標は28億円を見込むとしている。
ライフ夙川店。

地元食品、オーガニック食品などを導入

1階「食料品フロア」ではブランド和牛「三田和牛」、神戸元町の珈琲ショップ「EVIAN COFFEE SHOP」の洋菓子など、地元・兵庫県の商品を多く取り揃える。また、夙川の豆腐メーカー「三晃総合食品」より、六甲山系の地下水を使用した豆腐各種をライフで初導入する。また、ベーカリー「小麦の郷」も併設する。

2階「食料品・ファッションとくらしのフロア」のうち、食品コーナーには2階にはオーガニック食品を集合展開する「ビオラルコーナー」を導入。
そのほか、酒売場、ドラッグコーナー、衣料品・日用品売場などが設けられる。

ライフ夙川(しゅくがわ)店

住所:兵庫県西宮市御茶家所町5-14
営業時間:9時30分~24時(ドラッグストア21時まで)

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宮崎ナナイロ、2020年11月中旬一部開業-ボンベルタ橘百貨店、MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店を核に

宮崎県宮崎市のパン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)傘下の百貨店「橘百貨店(ボンベルタ橘)」が、複合商業施設「宮崎ナナイロ」として2020年11月中旬にドン・キホーテ部分など一部がリニューアル開業する。

宮崎ナナイロ。

ドンキ傘下でリニューアル進める橘百貨店

ボンベルタ橘は1952年に地場資本の百貨店「橘百貨店」として創業。創業当初は橘グループの中核企業として事業多角化を推し進めていたが、都城店の出店や詐欺事件、ニチイによる再建構想が失敗に終わり1975年に経営破綻した。
1976年にはジャスコとの資本業務提携により現法人(橘百貨店)を設立、同年中に店舗を都市型総合スーパー「橘ジャスコ」として業態転換、1988年の建替リニューアルを機に現在の屋号に変更した。しかし、2005年5月のイオンモール宮崎開業もあり2007年11月をもってイオングループを離脱、2008年7月に地場企業連合が設立した「橘ホールディングス」傘下となり、再び地場系百貨店となった。

橘百貨店。

橘百貨店は大塚家具や明林堂書店、SUIT SELECTを始めとする新規ブランドの導入、併設するエアラインホテルの取得・経営一体化により業態改革をめざしたが、2018年2月に地階の大部分を占めていた地場スーパー「ハーティながやま」(約1,652㎡)が閉店するなど、集客の要となった専門店が相次ぎ撤退したことで業績が悪化。2020年2月にドン・キホーテの子会社となり、4月からは売場の段階的な閉鎖をともなうリニューアルを行っている。
ドンキによる橘百貨店子会社化発表当初、リニューアル後の具体的な運営形態は未定であったが、2020年現在「ボンベルタ」の商標はイオンが管理しており、屋号の変更は確定的だった。

橘百貨店西館・エアラインホテル。

九州初となる「ナナイロ」に-既存テナントは退店も

宮崎ナナイロの建物は東館(本館)・西館の2館体制でドンキ直営の売場面積は7,178㎡。ドンキは宮崎県内4店舗目、同社の複合商業施設ブランド「ナナイロ」としては九州初となる。
宮崎ナナイロには、生鮮4品(青果・鮮魚・精肉・惣菜)取扱いの総合ディスカウントストア「MEGAドン・キホーテ宮崎橘通店」が核店舗として地階全フロアと西館1階・2階(一部)に出店する予定。閉店は午前2時となる。
ナナイロは大型パチンコ店(仙台・港山下を除く)や飲食店フロア(梅田を除く)など、ドンキとの相乗効果が期待可能なアミューズメント性の高いテナントの導入を特徴としているが、宮崎ナナイロへの導入は未定となっている。
また、ワールド(TAKEO KIKUCHI、UNTITLED、INDIVI)やオンワード(any FAM・組曲KIDS)、サンエービーディー(NATURAL BEAUTY BASIC、HUMAN WOMAN)、メンズビギ、ニコルなど、百貨店・ファッションビル系ブランドの今後については未定であり、施設の方向性にかかわる全貌は明らかとなっておらず、またグランドオープンの時期も未定となっている。
なお橘百貨店の既存テナントのうち、入居する「飛鳥珈琲」「喫茶らくがき」「フルーツ永野」など、多くの老舗個人商店が館外への移転を決めているほか、大型テナントであった「大塚家具」が5月に撤退するなど閉店も進んでいる。

宮崎ナナイロ(ドン・キホーテ宮崎橘通店)

住所:宮崎県宮崎市橘通西 3 丁目 10 番 32 号
営業時間:午前9時~翌午前2時

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イオンモール高知、2020年9月17日増床リニューアル開業-H&M、WEGOなど高知初出店

高知県高知市のショッピングセンター「イオンモール高知」が2020年9月17日に増床リニューアル開業する。

イオンモール高知。

イオンモール高知、開業20年で巨大化

イオンモール高知は2000年12月に開業。
今回の増床では東側平面駐車場に3階建ての建物を新築。
外装デザインは「ツナガル」をコンセプトにしたとしており、増床棟の総賃貸面積は約12,000㎡、リニューアル後の総賃貸面積は約69,000㎡となる。

増床前のイオンモール高知。

H&M、PLAZAなど高知初-フードコートも拡大

増床リニューアルのコンセプトは「楽しむ、つながる Happiness KOCHI STYLE」。
増床棟は2階と3階が売場となる。

増床部フロアイメージ。

増床棟2階にはファストファッション「ジーユー」、「H&M」が核テナントとして出店。「H&M」のほかカジュアルファッション「WEGO」「coen」、雑貨「PLAZA」「3coins」、スポーツ用品「ムラサキスポーツ」、プラモデル・フィギュア「ホビーゾーン」などが高知県内初出店となる。

2階イメージ。

増床棟3階には2階からフードコートが移転。面積を約4,000㎡に面積を拡大、1000席・14店舗からなる「Food Forest」に一新する。
フードコートでは牛角の丼業態「牛角次男坊」、かつ丼・トンテキ「豚屋とん一」、唐揚げ「鳥さく」、一風堂のフードコート業態「イップウドウ・ラーメンエクスプレス」、ラーメン「東京餃子軒+究極ラーメン横濱家」が高知県初出店となる。

3階フードフォレスト。

このほか、増床棟3階には、県内最大級となるアミューズメント施設「プラサカプコン」(9月17日予定)が移転拡大オープンする。カプコンには四国初登場となる「バイオハザード」や「ロックマン」の最新VR体験ができるゾーン「VR-X」、子供が体を動かして遊べるアクティブゾーン「Kids BANeT」を導入する。

プラザカプコン。

増床棟1階は主に駐車場となるほか、ピロティ型のバス乗り場、タクシー乗り場を新設。さらに、1階の既存棟と増床棟が接続するエントランス付近には、自然の中をイメージした「ポケットパーク」を新設する。

イオンは「イオンスタイル」に-ブックカフェも

このほか、増床エリア以外でも改装を進め、全体の約54%、87店舗をリニューアルする。
直営売場を「イオンスタイル高知」にリニューアル。イオンの直営コーナーとして、食品売場には対面型の惣菜コーナー「リワードキッチン」、コスメ売場には「グラムビューティーク」、子供服売場には「キッズリパブリック」、ウエルネススポーツコーナーには「スポージアム」を新たに導入。スポージアムには「マスクショップ」が設けられる。
専門店としてはペット用品「ひごペットフレンドリー」などが新規出店するほか、2021年までに「ブック&カフェ」ゾーンが新設される予定となっている。

イオンモール高知

住所:高知県高知市秦南町1-4-8
営業時間:専門店 10時~21時
イオンスタイル高知
1階7時~23時、2階(食品以外)9時~23時
レストラン 11時~22時
シネマ 9時~24時

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大丸心斎橋店北館、核テナントとして「心斎橋パルコ」「東急ハンズ」「イオンシネマ」など出店-旧・そごう、2020年秋リニューアル開業

大阪府大阪市中央区の大阪メトロ心斎橋駅近くにある改装中の百貨店「大丸心斎橋店(しんさいばしみせ)北館」に、核テナントとしてファッションビル「パルコ」、大手雑貨店「東急ハンズ」、イオンシネマの新業態「AEON cinema THEATUS」などが出店することが分かった。

心斎橋パルコ。

旧そごう本店、デザイン一新-大丸と連絡通路設置

大丸心斎橋店北館はそごう本店として1877年に開店。
現在の建物はそごう心斎橋本店として2005年に新築されたもので、2009年の閉店後は大丸が約379億円で取得し「大丸心斎橋本店北館」として利用されていた。建物は地下2階、地上14階建て。売場面積は40,780㎡だった。

そごう心斎橋本店。


大丸心斎橋店北館。

2019年9月の大丸心斎橋店本館増床完成に伴い北館は一旦閉館し、パルコを核として2021年春までのリニューアルオープンをめざして工事が進められている。その後、パルコは開業日を2020年秋に前倒しすることを発表していた。

新・大丸心斎橋店本館。

なお、かつて近隣にあった旧心斎橋パルコは建物の老朽化などにより2011年に閉店しており、建替え後はパルコの専門店ビル業態「心斎橋ゼロゲート」(H&Mが全床に出店)となっている。現在は大阪市にパルコは存在しておらず、9年ぶりの再出店となる。

大丸心斎橋本店とパルコとなる北館。

今回の北館リニューアルに際しては、建物の外装パネルを交換することでデザインを一新。
さらに、大丸本館と北館を結ぶ連絡通路が設けられる予定で、2019年11月には北館連絡通路の地階部分に「ロクシタン」「キールズ」「THREE」の3テナントが先行開業していた。

パルコを核にテナントとしてハンズ、エルメスなど出店

テナントは求人情報と店舗の看板によって判明したもの。
大丸心斎橋店北館の核テナントとして出店する「心斎橋パルコ」は、北館の地下2階から7階の大部分を占める。館内にはテナントとしてリラクゼーション「ラフィネ」の上級業態「グランラフィネ」などが出店する。
また、大手雑貨店「東急ハンズ」、イオンシネマの新業態シネコン「AEON cinema THEATUS」は高層階の核テナントになるとみられる。
「東急ハンズ心斎橋店」は、2020年9月6日に閉店する長堀筋の「ニチメン心斎橋ビル」にある旧店からの移転となる。
また「AEON cinema THEATUS」(シアタス心斎橋)は、シアタス業態としては西日本では初出店となる。シアタス1号店となったシアタス調布(東京都調布市)にはイオンシネマ独自の4ウェイ立体音響システムで構成する「ULTIRA」や、体感型アトラクションシアター「4DX」が導入されていることから、心斎橋もそれに準じた内容になると思われる。

ハンズは長堀筋から移転。

このほか、下層部分にはブランドショップ「エルメス心斎橋大丸店(仮)」が出店。エルメスは近隣にある「エルメス御堂筋店」を2020年8月31日で閉店させるとしており、事実上の店舗移転となる。

フロア構成イメージ(大丸)。
(追加情報があれば追記します)

8月17日追記:4階にパルコ運営のコミュニティ型ワーキングスペース「SkiiMa(スキーマ)」が出店する。
シェアオフィス形式で「フリーアドレスプラン(フルタイム)」月額25,000円、「固定デスクプラン(1名様用)」月額40,000円から、「バーチャルプラン(住所利用)」月額10,000円など。

追記:開業は11月。「東急ハンズ」が9階から11階に、「無印良品」が7階に出店する。
飲食街としては13階に「御堂筋ダイニング」10店、地下2階「心斎橋ネオン食堂街」25店が設けられる。

関連記事:東急ハンズ心斎橋店、2020年9月6日閉店-年内に新店舗出店の方針しめす
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セブンイレブンアプリにPayPayを搭載-2020年10月以降導入、「7Pay」廃止から約1年ぶり「アプリ内決済」再開

セブン&アイHD傘下のコンビニ最大手「セブン‐イレブン・ジャパン」(東京都千代田区)と「PayPay」(本社:東京都千代田区)は、セブンイレブンのスマートフォン端末向け公式アプリ「セブンイレブンアプリ」にPayPay決済機能を2020年10月以降搭載することを2020年8月11日に発表した。

各種販促に特化していたセブンイレブンアプリ

現在のセブンイレブンアプリは2018年6月にサービス開始。グループ横断型会員サービス「7iD(旧・オムニ7会員ID)」を基盤として、会員制特典プログラム「セブンマイルプログラム」との連携や購入商品の内容に応じたバッジの付与、クーポンの配布を特長として打ち出すなど、7iD会員・アプリ利用者の増加に大きな役割を果たした。
2019年7月にはグループ共通電子決済「7Pay」一体型アプリに刷新したが、第三者による7Pay一部アカウントへの不正アクセス問題が生じたため、わずか3ヶ月後の9月30日をもって7Pay決済サービスを廃止。その後は、再び各種販促キャンペーンを軸としたアプリに刷新していた。

7Pay終了から1年ぶりに7-11アプリ内決済サービス復活

セブンイレブンアプリは、2020年10月以降アプリ画面上に「セブンイレブン店舗のみで利用可能なPayPayの支払バーコード」を表示。上記支払コードでは、アプリ会員コード提示で受取可能なバッジやセブンマイル(税抜200円購入で1マイル)と、PayPay残高払いで受取可能なPayPayボーナス(支払額の最大1.5%)を同時取得可能とする。

セブンイレブンアプリ画面上に表示されるPayPay残高。

これにより、セブンイレブンアプリは7Payサービス終了から約1年ぶりに会員サービスと決済サービスを一体的に提供するアプリとなる。

セブンイレブンアプリに組込まれたPayPay決済画面。

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カインズ、2020年8月10日から「やしろあずき先生へ三角コーン100個送りつけようキャンペーン」開催

ベイシア傘下の大手ホームセンター「カインズ」(本社:埼玉県本庄市)は、2020年8月10日から14日まで「やしろあずき先生の自宅へ応援メッセージ入り特製三角コーンを100個送りつけようキャンペーン」を開催する。

カインズの店舗。

カインズ、三角コーンをやしろあずき氏に提供

キャンペーンは「カインズ」の公式ツイッター上で発表されたもの。
漫画家・三角コーン仲介業・会社役員のやしろあずき氏(中2病を患っていた時代のハンドルネーム「†刹那 虜華†」)は、2016年にAmazonの「ほしい物リスト」に三角コーン(カラーコーン)を入れたことから自宅に大量に三角コーンが送り付けられるようになり、現在は三角コーンの貸し出しや寄付などをおこなっている。
今回のキャンペーンの参加条件は、カインズ公式ツイッターアカウント「となりのカインズさん」をフォローし、リツイートすること。

応募条件など。

カインズは、三角コーン100本を用意した上で、当選者100名のメッセージを三角コーンに雑に貼りつけ、やしろあずき氏に送りつけるとしている。

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イオン、都市型ショッピングセンターを「イオンそよら」に-2020年8月7日発表、由来は「そら、寄って、楽しんでって!」

イオンリテール(千葉県千葉市)は、小商圏の新フォーマットとして展開する都市型ショッピングセンターの施設ブランド名称を「イオンそよら」とすることを2020年8月7日に発表した。

「イオンそよら」ロゴ。

都市型SCを「イオンそよら」に改名

「イオンそよら」は大阪府大阪市福島区の「イオンスタイル海老江」で実施した一般公募より選出。
そら、寄って、楽しんでって!」との呼びかけが由来となっており、同店を1号店として「イオンそよら海老江」に改名、8月7日には記念式典を実施した。

イオンスタイル海老江。イオンそよら海老江に改名された。
(撮影:@Yakimeshi113_Miさん)

「イオンそよら」の特長は、食料品、雑貨、日用品、ファーマシー、ベーカリー、ジム、クリニック、美容室、クリーニングなど「日常生活において高頻度で利用するカテゴリー」を集約した店舗構成であること。
通う・集う・つながる場」をキーワードに、都市生活に必要なモノが揃い、日々の暮らしをもっと楽しく便利にする毎日のように自然と通う生活拠点をコンセプトとして開発。ワンストップショッピング型の商業施設を目指すとしている。
イオンは今後、大阪や名古屋などで「イオンそよら」を展開するとしており、同規模の都市型イオンスタイルが「イオンそよら」に改名されることもあるものとみられる。

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ウィリーウィンキー、2020年9月中旬までに全店閉店-JR四国のベーカリー、一部店舗はリトルマーメイドに

JR四国グループのベーカリー「ウィリーウィンキー(Willie Winkie)」(本社:香川県高松市)が、2020年9月中旬を目処に全店舗が閉店する。

ウィリーウインキー高知店。

国鉄末期創業のJR四国名物ベーカリー、33年の歴史に幕

ウィリーウィンキーは、1987年2月に国鉄直営のベーカリーショップとして高知県高知市の朝倉駅で創業。同年4月の国鉄分割民営化に合わせてJR四国に運営が移行、1993年2月に現法人が設立された。
ブランド名の由来はアンデルセン童話「眠りの精オーレおじさん(眠りの精ウィリーウィンキー)」がもととなっている。
ウィリーウインキーは、JR四国が管轄する主要駅への出店により最盛期には20店舗超を展開、アンパンマンパン購入客を対象にJR四国が運行するアンパンマン列車をデザインしたオリジナル手提げ袋を提供するなど、JR四国グループの強みを活かした営業施策に取組んでいた。
2017年にはJR四国と一部競合関係にある高松琴平電気鉄道(ことでん)の瓦町駅ビル(瓦町FLAG)に新規出店するなど、グループ外施設への出店を試みた。しかし、近年は店舗閉店が相次いでおり、2020年8月現在は最盛期の半分以下となる10店舗にまで減少していた。

7店を「リトルマーメイド」に転換、残りは閉店

今回の閉店はJR四国グループの会社再編に合わせたもの。
2020年10月1日に香川・徳島県内で駅ビル・駐車場・飲食事業を手掛ける「ステーションクリエイト東四国」がウィリーウィンキーを吸収合併、新会社がアンデルセングループの「マーメイドベーカリーパートナーズ」とFC契約を締結し、残存する10店舗中7店舗(高松・坂出・多度津・川之江・今治・松山・高知)を「リトルマーメイド」として営業開始するとしている。
なお、リトルマーメイドに転換しない3店舗(徳島・南小松島・新居浜)は8月下旬を目処に閉店する予定となっている。

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ダイエーグルメシティ旭店、2020年8月17日閉店-ダイエーグループ、縁の深い千林から撤退

大阪府大阪市旭区の大阪メトロ(旧・大阪市営地下鉄)谷町線千林大宮駅近くにある「ダイエーグルメシティ旭店」が、2020年8月17日午後6時をもって閉店する。

ダイエーグルメシティ旭店。

旭区役所そばのダイエー、わずか20年で営業終了

ダイエーグルメシティ旭店の前身となるダイエーグループの総合スーパー「サカエ旭店」は1999年10月に開店。グループ経営再建の過程で進められた運営会社再編の一環で、2007年に「グルメシティ旭店」に改称、2015年のダイエー直営化を機に現在の店名に改称していた。
建物は地上2階建で、売場面積は2,000㎡、駐車可能台数は39台。店舗正面に本社を構える建築石材・介護事業者の旭大理石工作所が所有しており、2020年現在は、1階にダイエー直営の食品・日用消耗品・文具・薬売場、2階にファミスタが出店する。

ダイエーグループ、創業以来縁の深い千林から完全撤退

ダイエーグルメシティ旭店は、2005年10月に「トポス千林店」が閉店して以来、ダイエー創業の地として知られる千林商店街から最も近いダイエーグループの店舗、区内随一の売場面積を有する大型店となっていた。
旭店の閉店により、ダイエーグループは創業以来縁の深い旭区・千林から完全撤退することとなる。

競争激しい旭区、ダイエーの後継店舗などは未定

ダイエーグルメシティ旭店の周辺では、2013年11月に阪急オアシスの大型店「阪急オアシス高殿店」(地上2階建、売場面積2,118㎡)、2015年7月にはライフのフラッグシップ業態「ライフセントラルスクエア高殿店」(地上2階建、売場面積2,684㎡)といった競合店が相次ぎ進出したが、セントラルスクエアは開業わずか2年ほどで標準業態「ライフ高殿店」に転換するなど、競争激化による営業戦略の見直しを行っている。(セントラルスクエアからライフへの転換は初)
ダイエーグルメシティ旭店の建物は、同社閉鎖店舗と比べ築年数が浅く、近隣競合店と遜色ない規模、駐車スペースを有しているため、後継店舗として価格競争力の高いディスカウントスーパーなどの出店が想定される。

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ワールド、5ブランド廃止を2020年8月5日に発表-358店閉店、新型コロナで収益悪化

アパレル大手の「ワールド」(本社:兵庫県神戸市中央区)は、グループ内の5ブランドを廃止し、継続ブランドも含めて合計358店舗を近く閉店させることを2020年8月5日に発表した。

ワールド東京本社。

ワールド、5ブランドを廃止-新型コロナで収益悪化

廃止となるブランドは「ハッシュアッシュ(HusHusH)」「サンカンシオン(3can4on)」「アクアガール(aquagirl)」「オゾック(OZOC)」など5ブランドで、これにより214店が閉店。そのほかの店舗を含め、閉店数は全店舗の約15パーセントにあたる合計358店となる。
さらに、40歳以上の200人の希望退職者を募集する。

廃止となる3can4on。

ワールドグループは新型コロナウイルスの感染拡大により収益が悪化しており、2020年4~6月期の連結決算では、売上収益が前年同期比45.0%減の約330億円、純損益が約24億円の赤字となった。

主力ブランドは廃止せず継続

一方で、2020年現在、ワールドグループの主力業態はファミリー「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」、レディス「グローブ(grove)」、メンズ「TAKEO KIKUCHI/SHOP TK」、都市型コスメ・雑貨店「イッツデモ(ITS’DEMO)」、雑貨店「one’s terrace」、ローティーン「ピンクラテ」などであり、ここ数年は今回閉店する業態の新規出店は少なくなっていたほか、主力業態への業態転換も進んでいた。

主力ブランドの殆どは継続する(ITS’DEMO)。

先述したとおり、今回廃止される5ブランドは全店舗あわせても同社全店の1割程度であり、影響は限定的なものであるといえるであろう。

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