カテゴリー別アーカイブ: 都商研ニュース

イオンスタイル茨島、2020年10月17日開業-秋田市のマックスバリュ、業態転換で「除菌」「産直」強化

秋田県秋田市の食品スーパー「マックスバリュ茨島店」が2020年10月11日に閉店し、全面リニューアルして「イオンスタイル茨島」として10月17日朝9時に開業する。

マックスバリュ茨島店(秋田市産業振興部のウェブサイトより)

イオンスタイル化で「除菌」を強化

マックスバリュ茨島店はイオン系オープンモール「イオンタウン茨島パワーセンター」の核テナントとして2000年7月26日に開店。店舗面積は2,313㎡。イオンタウンにはDCMホーマック、ダイソー、ツルハなどが出店する。
今回の改装のテーマは「「イオンスタイル」ならではの売場と商品で秋田県産をもっと身近に。
イオンスタイルにするにあたって「紫外線除菌装置」や「ショッピングカートUV-C除菌ゲート」を導入。また、手指用アルコール噴霧器を、ポンプを押すものから手をかざすと自動でアルコールが噴霧されるタイプに変更したという。

地元の品・産直コーナー拡大-フルーツサンドも

売場では産直売場・地元の品の取り扱いを拡大、フルーツサンドコーナーや男鹿椿漁港からの「朝揚げ鮮魚」コーナーを新設した。

朝揚げ鮮魚コーナーのイメージ(リリースより)。

このほか「おうちでイオンイオンネットスーパー」で注文した商品を、自宅だけでなく、仕事帰りや外出のついでなど都合の良い時間に受け取ることができるピックアップサービスを開始するとしている。

「イオン東北」発足直後、今後も改装続く?

同店を運営していた「マックスバリュ東北」は、3月にイオンスタイルなどを運営するイオンリテールの「イオンリテール東北カンパニー」と経営統合して「イオン東北」となったばかり。
マックスバリュを建物そのままにイオンスタイルへとすることは異例であるが、今後もこうした改装が続くことになるのかどうか、さらには他社に波及することもあるのかどうかが注目される。

イオンスタイル茨島

住所:秋田県秋田市茨島4丁目3ー18
営業時間:24時間営業

関連記事:イオン東北、2020年3月1日発足-マックスバリュ東北とイオンリテール東北が経営統合、イオンの完全子会社に

イオン野芥店、2020年10月10日リニューアル開業-「便利さ楽しさ1.5倍のショッピングセンター」掲げる

福岡県福岡市早良区の福岡市地下鉄野芥駅前で営業しているイオン九州の総合スーパー「イオン野芥店」が、ショッピングセンター(イオン九州による)として2020年10月10日にリニューアル開業した。

新装なったイオン野芥店。

地場総合スーパーとして開店したイオン野芥店

イオン野芥店は、1978年5月に「ユニード野芥店」として開店。開店当初は九州地場資本の総合スーパーであったが、1981年にダイエーグループ系の店舗となり、1995年には「ダイエー野芥店」に改称、2000年代にはグループ再建の一環として「ダイエーグルメシティ野芥店」に業態転換した。
2013年12月には中食強化モデル店舗九州1号店「ダイエー野芥店」として再び業態転換したが、2015年9月のイオングループ運営会社再編及びダイエー九州撤退に伴い現在の店舗名に改称することとなった。

中食強化売場を廃止-「便利さ楽しさ1.5倍」掲げる

イオン野芥店の建物は地上2階建、敷地面積は4,304㎡、商業施設面積は3,959㎡。

店内イメージ。セルフレジが導入された。

1階の直営食品売場を「マックスバリュエクスプレス野芥駅前店」に転換、量り売り惣菜コーナー併設のオープンキッチン厨房「D kitchen」を廃止し、新たにイートインやセルフレジ・キャッシュレスレジを導入。これにより、非接触対応の推進やレジの混雑緩和、ショートタイムショッピングの実現をめざしたという。

店内・Dキッチンの跡地。

また、2階の直営衣料品売場「インナー&カジュアル」、直営ドラッグ売場「ヘルス&ビューティ」についてもリニューアルを実施。サンダイのゲームセンター「スマイルステーション」や休憩所「ギャザリングスペース」を導入した。

テナントとして「ダイソー」「ヘルストロン」など

このほか、物販テナントとして100円ショップ「ダイソー」のほか、サービス店として「クイックカラーQ」、「個別指導のトライプラス」、「リフォームの三光」、「ヘルストロン」、「クリーニングきょくとう」、「カーブス」が出店する。
運営するイオン九州は今回の改装に際し「コンセプトに『大きさはそのままだけど、便利さと楽しさは1.5倍』を掲げてショッピングセンター化した」としている。

イオン野芥店・マックスバリュエクスプレス野芥駅前店

住所:福岡県福岡市早良区野芥2丁目1ー6
営業時間:食品24時間営業、その他は9時~21時

関連記事:ニコキッチン六本松店、2019年5月24日開店-イオン九州の新業態小型店
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尼崎市立歴史博物館、2020年10月10日開館-尼崎城本丸跡の旧女学校をリノベーション

兵庫県尼崎市の尼崎城本丸跡に「尼崎市立歴史博物館」が2020年10月10日に開館した。

尼崎市立歴史博物館(尼崎市HPより・画質補正)。

歴史的建造物の高等女学校跡、博物館に

尼崎市立歴史博物館が開館したのは、阪神尼崎駅近くの尼崎城本丸跡にあった「尼崎市立高等女学校」の跡。1938年築の歴史的建造物であり、末期には成良中学校となっていたが、学校統合で廃校となったのち市の文化財収蔵庫となっていた。
向かいには同じく歴史的建造物である旧尼崎警察署がある。

尼崎市立歴史博物館のエントランス(尼崎市HPより)。

この博物館はもともと1990年代に建設される計画であったが、阪神淡路大震災の影響により実現してしなかったという経緯がある。

館内の多くは写真の撮影が可能となっている。常設展示室では、原始・古代から近・現代までの尼崎の歴史を紹介。3階では企画展が行われるほか、地域研究史料室(あまがさきアーカイブズ)が設けられる。
10月10日から11月29日までは開館記念展として「尼崎藩主三代の軌跡」が開催されている。

尼崎市立歴史博物館

住所:兵庫県尼崎市南城内10−2
開館時間:9時~17時(月曜休館・休日の場合は翌日休館)

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マルナカ・山陽マルナカをマックスバリュ西日本が2021年3月に吸収合併

イオングループのスーパー「マックスバリュ西日本」(本社:広島県広島市)は、完全子会社のスーパー「マルナカ」(本社:香川県高松市)と「山陽マルナカ」(本社:岡山県岡山市)を2021年3月1日付で吸収合併する。

マルナカとマックスバリュ西日本、統合へ

マルナカは1926年に高松市で創業。1960年に現在の本店を開店させた。1980年には岡山市のスーパー「福屋」を傘下に収めて本州に進出、のちに山陽マルナカとした。

マルナカ本店(田町店)。

マルナカは2011年にイオングループ入りし、その後はイオンタウンなどイオン系ショッピングセンターへの出店も積極的に行っている。

現在はイオンへの出店も多い(宇多津店)。

なお、マルナカHDはスーパー事業を切り離したのち、不動産業などをおこなっている。2014年には同社が朝鮮総連本部を買収したことでも話題となった(のちに北朝鮮系企業へと転売)。

マルナカHD本部。
現在同社はスーパー「マルナカ」を運営していないが、店舗不動産などは所有するとみられる。

マックスバリュ西日本は1982年に姫路市に1号店を出店。2011年には旧・広島サティ(広島市南区)に本社を移転した。2020年現在、イオンが株式の約72パーセントを保有するほか、大手スーパー「フジ」が約7パーセントの株式を保有する。
2020年2月期の売上は、マックスバリュ西日本が約5500億円、マルナカが約1700億円、山陽マルナカが約900億円。

一度「子会社化」するも「吸収」-一部はダイエー運営

マックスバリュ西日本は、2019年3月付でマルナカと山陽マルナカを合併することを発表したものの、その後は株式交換によってマルナカと山陽マルナカを完全子会社化する形態へと変更していた。また、これに合わせて山陽マルナカのうち近畿地方にある14店をダイエーに譲渡しており、2020年時点はダイエーが運営するマルナカも存在している。
当面は屋号の変更などはおこなわれないとみられ、「マルナカ」は「マックスバリュ西日本」と「ダイエー」が運営するスーパーとして存続することになる。

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クスリのアオキ、フクヤを2020年10月に買収-宮津の地場スーパーを子会社化、金沢に続いて

北陸を中心とした本州各地に展開する大手ドラッグストア「クスリのアオキHD」(本社:石川県白山市)は、京都府宮津市の地場食品スーパー「フクヤ」を2020年10月21日付で子会社化することを発表した。

フクヤ(京都府舞鶴市)。

アオキ、金沢のスーパーに続き宮津の「フクヤ」買収

フクヤは1959年に宮津市で創業。2020年現在、京都府と福井県で8店舗を展開する。クスリのアオキHDは、2020年10月21日付で京都府宮津市の地場食品スーパー「フクヤ」の株式のうち94.8%を取得。子会社化する。

クスリのアオキ。

クスリのアオキHDは2020年6月にも金沢市のスーパー「ナルックス」を買収している。
アオキは食品スーパーを買収することにより生鮮食品を強化し、客層の拡大をめざすものと思われる。

関連記事:クスリのアオキ、ナルックスを2020年6月に買収-地場スーパー買収で「生鮮強化」へ
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ビーノ栄、2020年11月6日開店-メルサ前に大丸松坂屋・パルコの新商業施設

愛知県名古屋市中区錦三丁目で建替工事がおこなわれていた「日本生命栄町ビル」が完成し、大丸松坂屋グループのファッションビル「パルコ」が運営する商業施設「BINO(ビーノ)栄」が、2020年11月6日に開業する。

BINO栄。

ティファニーなどが入居していた日生・栄町ビル

旧・日本生命栄町ビルは1962年に開設。名古屋メルサ(スカイル)とサンシャイン栄に挟まれた栄エリアの一等地にあり、ティファニー名古屋店(名古屋栄三越に2016年移転)や居酒屋、事務所などが入居していたが、老朽化に伴い解体。建て替え工事がおこなわれていた。

建設中のBINO栄。

ビーノ4店舗目、ロレックスやソニーストアなど出店

ビーノは大丸松坂屋グループが2017年から展開する商業ビルのブランドで「Beauty Inside aNd Out」から採られたもの。2020年9月からは同グループのファッションビル「パルコ」に運営が移管されており、10月時点では銀座(東京都中央区)、東洞院(京都市)、御徒町(東京都台東区)に展開。栄は4館目となる。

BINO栄のロゴタイプ。

ビーノ栄の建物は地上6階・地下2階建て、延床面積は6,343㎡。
コンセプトは「Beauty Inside aNd Out SAKAE 美食×美飾が織りなす新生BINO」とする。

館内イメージ。

館内には高級時計「ロレックス」やSONYのショールーム「ソニーストア」をはじめ飲食店など16店舗が出店(下記)。また、地階では地下街・サカエチカや地下鉄の栄駅と連絡する。
(イメージはニュースリリースより)

テナント一覧
物販店
  •  IWC 名古屋ブティック
    (1F・時計)名古屋初
  • ロレックス ブティック レキシア 名古屋栄店
    (1F ・ ロレックス正規品専門店)
  • ウブロブティック名古屋
    (1F ・時計)名古屋初
  • ラザール ダイヤモンド ブティック
    (2F/ジュエリー)
  • ソニーストア 名古屋
    (3F/ソニー製品の販売、ショールーム) 
  • チャコット名古屋店・名古屋スタジオ
    (4F/バレエ用品、コスメ、ダンススタジオ)
  • スギ薬局 BINO栄店
    (B2F/ドラッグストア、保険調剤薬局)
飲食店・サービス店
  •  コメダ珈琲店 BINO栄店
    (2F/喫茶店)
  • 寿し 向月
    (5F/寿司)
  • うなぎ四代目菊川 栄店
    (5F/和食)
  • 飛騨牛一頭家 馬喰一代 名古屋 栄
    (5F/炭火焼肉・しゃぶしゃぶ・すき焼き)
  • 山本屋本店 栄店
    (B1F/味噌煮込みうどん専門店)
  • 名古屋コーチン 麺・甘味 とりしげ BINO栄店
    (B1F/ラーメン、丼ぶり、甘味)
  • 海老どて食堂 名古屋栄店
    (B1F/海老料理レストラン)
  • カレーハウスCoCo壱番屋・パスタデココ BINO栄店
    (B1F/カレーライス・あんかけスパゲッティ)
  •  JTBトラベルゲート名古屋栄 
  • JTBウェディングプラザ名古屋栄本店 
  • JTBロイヤルロード銀座名古屋店
    (いずれも2F/旅行サービス)
BINO栄(ビーノサカエ)

住所:愛知県名古屋市中区錦三丁目24-17
営業時間: (一部を抜粋)
スギ薬局:平日 8:00~22:00/土日祝 9:00~22:00
ソニーストア:11:00~19:00
コメダ珈琲店:7:30~23:00

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ドン・キホーテ松山大街道店、2020年10月30日開店-キスケパーキング三番町に

愛媛県松山市の大街道商店街近くに、パン・パシフィック・インターナショナルHD(PPIH)のディスカウントストア「ドン・キホーテ松山大街道店」が2020年10月30日に開業する。

ドン・キホーテ松山大街道店。

ドンキ、大街道に松山2号店

ドン・キホーテが出店するのは大街道商店街と三番町通りの交差点近くに建設されるキスケパーキング三番町の下層階。
もともとこの場所にはキスケパーキング三番町と坐・和民があったが、再開発がおこなわれていた。

新たなキスケパーキングは地下1階・10階建てで、そのうちドンキが出店するのは1階と地階。店舗面積は2,306㎡。
商品構成は、食品、酒、日用消耗品、家庭雑貨品、化粧品、ブランド品、家電製品、衣料品、玩具・バラエティ、カー用品、ペット用品などで、地域のお客の生活に寄り添う「インフラ型店舗」を目指すほか、近隣の飲食店需要に対応して、酒や大容量品などの持ち帰りが困難な商品の無料配送サービスを実施するとしている。
駐車料金は、店内で買い物をすると30分間無料、さらに税抜き500円以上の購入で1時間無料とする。

ドン・キホーテ松山大街道店

住所:愛媛県松山市三番町二丁目3-7
営業時間:10時~翌3時

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松山銀天街GET!、2020年9月30日閉館-旧サティ、再開発で2023年度に複合ビル完成へ

愛媛県松山市の松山銀天街にある商業ビル「松山銀天街GET!」が再開発のため2020年9月30日に閉館した。

銀天街GET!

旧ニチイ・サティの銀天街GET、47年の歴史に幕

「松山銀天街GET!」は1973年11月に「ニチイ松山店」と専門店街を併設した「ラブリープラザ」として開業。建物は地下1階、地上5階で店舗面積は5,577㎡。
ニチイは松山サティに業態転換したのち、運営するマイカルの経営悪化もあり1999年6月に閉店した。
その後はママイ(本社:愛媛県新居浜市)のスーパー「フレッシュバリュー」を核にハニーズ、セリアなどの商業テナント、ハローワークなどの公共施設、パソナなどのオフィスが出店する「松山銀天街GET!」となっていた。
しかし建物の老朽化などもあり、2015年には「湊町三丁目C街区地区市街地再開発準備組合」などが出資する湊町三丁目C街区開発株式会社が設立され、再開発計画が始動。近年はテナントの撤退が進められており、2020年7月には核店舗のママイが閉店していた。

銀天街GET跡、再開発でマンションと商業施設に

再開発後には、低層階が商業施設と公益施設、高層階が立体駐車場となる商業棟と、大京などによる分譲マンション棟が建設される計画となっている。

銀天街GET跡再開発の構想(再開発会社のHPより、初期案)。

今後、建物の解体を開始。2023年度中に新たなビルが完成することとなる。

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イオンモール名古屋みなと、2021年2月28日閉店-TOHOシネマズは11月先行閉館

愛知県名古屋市港区のあおなみ線荒子川公園駅前にあるショッピングセンター「イオンモール名古屋みなと」が2021年2月に閉館する。
(情報があれば追記します)
追記:閉店日は2月28日となる。

イオンモール名古屋みなと。

「半屋外」の特徴的な商業施設

イオンモール名古屋みなとは「ジャスコ名古屋みなと店」を核とする「ベイシティ品川」として1999年11月開業。のちに「イオン名古屋みなとベイシティショッピングセンター」となった。
店舗面積は48,650㎡で煉瓦製造などで知られる品川リフラクトリーズが建物を所有、売場は1階から4階。米国企業などが中心となって設計した、屋根をテントとする半屋外の「オープンモールに近いエンクローズドモール型」の建物であることが特徴である。

館内は半屋外の構造で、空調が効かなかった。

2011年には名称を「イオンモール名古屋みなと」「イオン名古屋みなと店」と改め、2012年には上新電機などを導入する改装を実施している。

競争激化で空き店舗増加-シネコンは11月閉館

名古屋市港区内には2014年に「イオンモール名古屋茶屋」が、2018年には「ららぽーと名古屋みなとアクルス」が開業するなど競争が激化している。
そうしたなか「イオンモール名古屋みなと」では競争激化に加えて半屋外という使いづらさもあって空き店舗が増加しつつあり、2020年11月30日にはモール内(別館)のシネコン「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」が閉館することを発表していた。
近年は空き店舗をイベントスペースとして活用する事例もみられ、また2017年からはモール全館を使ったコスプレイベント「コスモール」も実施されていたが、開業21年での閉館となってしまった。
閉館後の跡地活用などについては、10月時点は発表されていない。
イオン名古屋みなと店は都商研の取材に対し「店舗では今後の営業などについて回答することはできない」としている。
(撮影:プラザ@ヨシヅヤ愛好家さん

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エアアジア・ジャパン、2020年12月5日全航路廃止-新型コロナの影響で日本撤退

愛知県の中部国際空港を拠点とするマレーシア系LCC「エアアジア・ジャパン」(本社:愛知県常滑市)が、新型コロナウイルス感染拡大のため2020年12月5日までに全航路を廃止し、日本から撤退することを10月5日に発表した。

エアアジア(中部国際空港)。
写真はタイエアアジアXの機材。

2017年に日本再進出-福岡に就航したばかりだった

エアアジアは2011年に全日本空輸(ANA)と提携してエアアジア・ジャパンを設立、2012年8月に就航。しかし同社は2013年に提携解消し、エアアジア・ジャパンはバニラ・エアへと社名変更、2019年にはピーチ(Peach Aviation)に吸収された。
現在のエアアジア・ジャパン(2代目)は2014年にエアアジアと楽天、ノエビアHD、アルペンなどの出資により設立され、2017年10月に就航したもの。中部国際空港を拠点に2020年春時点で中部から新千歳・仙台・桃園に就航していた。

中部空港内の広告。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により4月から全便を運休。
夏に運行を再開し、新たに福岡便を就航させたものの、10月1日から再び全便を運休していた。
保有機材は3機(エアバスA320-214型)。全てリースであるが、2020年中にも機材を増やす計画であったという。
新型コロナの感染拡大による航空会社の事業撤退は、日本国内で初の事例となった。
なお、タイ・エアアジアXなどグループが運行する国際便については10月時点では「休航」のままとなっている。

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